PR

産経WEST 産経WEST

【医学部受験の現場から(12)】受け身の授業を打破する 河合塾・山口和彦

生徒を指導する山口和彦さん=大阪市北区の河合塾近畿地区医学科進学情報センター
生徒を指導する山口和彦さん=大阪市北区の河合塾近畿地区医学科進学情報センター

 「授業」といえば「予習・復習」がつきものだが、「予習」を学生はどのように捉えているだろうか。「どこが分からないかを見る」という人は多いが、授業を受ける前に内容が完璧にわかるはずがないからやや正確な表現ではない。

 本来「予習」は、「自分の中にある知識の資源でどこまでアプローチできるか事前チェックしておくこと」だし、「曖昧な知識資源に気づいたら授業前に明確にしておくこと」だ。授業前にそういうアプローチでポイントを明確にしておけば、授業の生かし方は大きく変わるだろう。

 予備校の先生の中には、高校の授業のように講義中に生徒を当てて答えさせる方がいる。この手の先生は敬遠されるかと思いきや、予備校では逆にその授業が好評だ。授業中に知っているべき前提知識やそこから導き出せることを答えさせるのだが、予習がおろそかで知識整理が曖昧であったり、ボーッと聞いていたりするだけの生徒は答えられないことがある。

 そうなったら、こういう授業では生徒が自主的に席を変え「選手交代」する。この種の授業では、意欲があって、前提とされる知識が明確に定着しており、どんな問われ方をしても反応できる生徒は中央前方の特等席に座り、答えられない生徒は授業のペースを乱してみんなの邪魔をしないように、当てられることがない周辺席に下がる。先生も周辺の生徒は当てないのが暗黙のルールなのだ。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ