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呼吸器外し再審 検察、早期に幕引き 「違法捜査」争点回避か

 再審開始確定後も、西山美香さんの有罪を立証する構えを見せていた検察側が一転、有罪立証を断念し、早期の幕引きを図ることになった。その背景について、井戸謙一弁護団長は「捜査の違法性が争点になるのを避けようとした」と推測する。

 大阪高裁は平成29年12月の再審開始決定で、捜査段階での西山さんの「呼吸器のチューブを外した」などとする自白に関し、「取り調べで誘導が考えられる」と信用性に疑義を呈した。

 弁護側は再審公判で、「調書は検察官の作文だ」と主張する方針だったという。例えば、呼吸器が外れた際に鳴るアラームを止めるため「頭の中で時間を数えて1分間を計った」とする調書については、「障害のために60まで暗唱できない」と指摘する意見書を証拠請求する予定だった。

 また、取り調べを担当した警察官の証人尋問を行い、冤罪(えんざい)の真相を究明したい、としていた。

 だが、検察側が「新たな有罪立証は行わない」として即日結審による早期終結を希望し、時間のかかる証人尋問が見送られた。

 井戸弁護団長は「検察側は(証人尋問などで)捜査の問題が明らかになるのを避けたかったようだ」と指摘。「国家賠償を求める民事訴訟を提起する機会があれば、その際には捜査の違法性が争点になるので追及していく」としている。

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