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【ラグビーW杯】日本育ちのトンガコンビがチーム支える

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)で初のベスト8進出をかけて13日のスコットランド戦を迎える日本代表。メンバーの半数を外国出身選手が占めるが、高校時代から日本で過ごし、ラグビーを学んだ「日本育ち」の選手もいる。バル・アサエリ愛(30)とチーム最年少のアタアタ・モエアキオラ(23)は、ともにトンガから15歳で来日。屈強なパワーを武器にチームを支えている。(小林佳恵 鈴木俊輔)

 今大会は3試合すべてに出場し、スコットランド戦もベンチ入りするバルは15歳で強豪・正智深谷高(埼玉県深谷市)のラグビー部に入部。環境になじめず途中で帰国する留学生もいる中、日本語の勉強などに必死で取り組んだ。

 「真面目で優しく、泣き言は決して漏らさなかった」。松本哲也監督(54)はこう振り返る。

 ラグビーに真摯(しんし)に向き合う態度は誰もが一目置く。埼玉工業大時代には古傷の膝の手術を受け、リハビリ生活を余儀なくされた際も、積極的に後輩を指導。冬場には、チームメートと一緒に筋力トレーニングを兼ねて地元の農家で白菜運びのアルバイトに励んだ。

 日本での生活は10年を超え、平成26年には日本国籍を取得。「宝物は家族」と、妻、愛理さんから「愛」の一字をもらった。

 大型ウイングとして期待がかかるアタアタは花園制覇5回を誇る古豪・目黒学院(東京)出身。勉強と練習を両立させる傍らで、体作りに励み、寮ではどんぶり飯や自分で作ったチャーハンをかき込んだ。来日当初は82キロだった体重は20キロ以上増え、チームメートとも日本語でコミュニケーションが取れるように。2年時には22年ぶりの花園出場の原動力となった。

 「当初からスピードとパワーはすごかったが、何よりも日本で頑張りたいという前向きな気持ちを強く感じた」。コーチとしてトンガに渡り、スカウトした竹内圭介監督(42)は話す。

 大学では主将を務めるなど周囲の信頼も厚く、パワーとスピードを買われてメンバー入り。「日本に来て大きく成長できた。関わってくれた方に恩返しをしたい」と意気込む。今大会では出番はないが、竹内さんは「緊張しやすいタイプなので、リラックスして楽しんでほしい」と活躍を待ち望んでいる。

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