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【鬼筆のスポ魂】藤浪はどこで投げているのか

 藤浪先発が無謀なことは誰もが知っている。今季も右打者の頭部付近にスッポ抜けるイップスが治らず、1軍登板は1試合だけ。プロ7年目のシーズンは初めての未勝利に終わった。CSの戦力構想からも外れ、若手中心の育成の場であるフェニックスリーグに参加。なので矢野燿(あき)大(ひろ)監督ら首脳陣の脳裏の片隅にも「初戦先発藤浪」はなかった。

 それでも阪神OBや球団周辺の人たちが「誰もいないなら藤浪」と言うのは、5年前の2014年、巨人と戦ったCSの鮮明な記憶があるからだ。シーズン2位で終えた阪神はファーストステージで広島を下し、リーグ優勝の巨人と対戦。初戦の先発は藤浪。この試合に勝つと、4連勝で日本シリーズに進出(ソフトバンクに敗退)した。同じ状況で投げさせれば、藤浪の復活の手かがりにもなるのでは…と願い、うまくハマればチームも夢の再現と思ったからだ。甘い…といわれようが、それが阪神びいきの人々の悲しい発想だ。

 そして今、藤浪は宮崎でもがいている。平田勝男2軍監督は「シーズン中トライできなかったことをやってもらう」と語り、リリーフ登板の経験を積ませたり、ブルペンでは右打者の外角低めに直球だけを投げ続ける練習に取り組ませたりしている。それらが功を奏して来季こそ復活してくれるなら、大事な試合の先発は今度こそ藤浪だろう。そして、望月は悔しい経験を来季以降に生かしてほしい。(特別記者)

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