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ゴルフのお伴のあの鉛筆「ペグシル」 44年前、大阪で生まれた

 医療用品製造販売会社に勤めていた保宏さんは脱サラして翌50年に「岡屋」を創業。ただちにペグシルの販売に乗り出したが、当初は苦難の連続だったという。

 つらかったのは、最も売り出したいゴルフ場からの反応が冷ややかだったことだ。樹脂製のため「コース上で捨てられたら、芝刈り機が巻き込んでしまう」との懸念もあったという。

 だが、紳士のスポーツであるゴルフの愛好家に、そうしたポイ捨てはなく、むしろ「使い勝手がいい」と話題に。噂を聞きつけた大阪府茨木市のゴルフ場から5千本の注文が入った。

 創業期の岡屋には工場がなく、和子さんらがマンションの一室で樹脂に穴を開けたり、芯を差し込んだりしたという「家内制手工業」。作業は早朝から午前2時までおよび、相手が提示した1本8円を上回る20円ものコストがかかった。

 だが、その後は口コミでどんどん評判が広がり、平成3年には現在の兵庫県丹波篠山市に新工場を建設。日本中央競馬会(JRA)が馬券購入のためのマークシートを記入してもらうためにと大量注文するようになり、ほかの公営ギャンブルでも相次ぎ採用された。

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