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【ラファエル前派の軌跡展】仲間の妻への恋心抑えきれず 「滝」

ジョン・エヴァレット・ミレイ《滝》1853年、油彩/板、23.7×33.5cm、デラウェア美術館 (c) Delaware Art Museum, Samuel and Mary R. Bancroft Memorial, 1935
ジョン・エヴァレット・ミレイ《滝》1853年、油彩/板、23.7×33.5cm、デラウェア美術館 (c) Delaware Art Museum, Samuel and Mary R. Bancroft Memorial, 1935

 ラファエル前派は、仲間内での女性に関するゴシップが目立つ。同派の中心人物だったジョン・エヴァレット・ミレイ(1829~96年)も仲間の妻に横恋慕をした。

 彼が恋をしたのは、同派の支援者で美術批評家でもあったジョン・ラスキン(1819~1900年)の妻エフィ。スコットランドにラスキン夫妻と旅をしたとき恋仲となり、ほどなくラスキンと離婚したエフィを後に自分の妻にする。

 山から流れ、岩間を下る清流。その風景を見事に切り取った画家の緻密な描写力にはうならされるばかりだが、川岸の平坦(へいたん)な岩にすわる女性の唐突な感じがどことなく引っかかる。

 実は彼女こそ画家が恋をしたエフィの姿。恋に夢中になった画家が気持ちを抑えきれずに、思わず描き込んだかのようだ。

     ◇

 「ラファエル前派の軌跡展」は、大阪・あべのハルカス美術館( https://www.aham.jp )で12月15日まで。

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