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【野球がぜんぶ教えてくれた 田尾安志】巨人に感じる「球界の盟主」の矜持

トロフィーを掲げる巨人の原辰徳監督=東京ドーム(撮影・今野顕)
トロフィーを掲げる巨人の原辰徳監督=東京ドーム(撮影・今野顕)

 プロ野球のセ・リーグで巨人が5年ぶりに優勝した。際立っていたのは、原辰徳監督の臨機応変の戦い方。ここ一番でのベンチワークが光った。どうしても得点がほしい場面では、主軸の坂本勇人内野手にも送りバントを命じた。リーグ優勝を決めた9月21日のDeNA戦(横浜)では、高卒新人の戸郷翔征投手をプロ初登板で先発起用した。豊富な経験に裏打ちされた、誰にもマネできない采配だと思う。

 タレント業がメインになっていたOBの宮本和知、元木大介両コーチを招聘したのも、現場を預かる監督以上の権限を持つ「全権監督」にしかできない仕事だった。「入閣」した2人がベンチにいることで、チームは明るくなった。原監督は選手として一流だったが、指揮官としても一流。こういう人はまれだ。

 フロントのバックアップも効いた。手薄となっていた抑え役を補強するため、6月にルビー・デラロサ投手を獲得するなど、現場の要求に応えた。シーズン途中でいい選手が1人加わることが、順位を分けた好例だろう。

 巨人という球団と接していると、「球界の盟主」としての意識の高さにも気付かされる。沖縄初のプロ球団「琉球ブルーオーシャンズ」が今年発足した。僕がゼネラルマネジャー(GM)を務め、台湾などの海外チームのほか、日本野球機構(NPB)の各球団とも試合を行うことを目指している。そこで、各球団を回って、あいさつしたときのことだ。巨人の大塚淳弘副代表は「本来、巨人が率先してやらないといけないところを、やってくれている。できるだけ協力したい」と言ってくれた。

 自分たちのチームのことだけでなく、常に野球界全体の発展を念頭に置いているのだ。そういう姿勢が顕著に表れた例として思い出すのは、終身名誉監督、長嶋茂雄さんとのやり取りだ。

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