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【関西の坂】(7)芦屋マダムも冷や汗 実はヘビーなライト坂

 兵庫県芦屋市を南北に通る県道344号。この道路の一部区間に「ライト坂」と呼ばれる約1キロの坂がある。SNSでも「ライトな坂だと思ったらヘビーでした」と冗談交じりに紹介されるように、その勾配に入り口で一瞬たじろぐ。ただ、一歩踏み入れると、愛称の由来となった歴史的な建築物があり、個性豊かな邸宅が並ぶ。いわゆる「阪神間モダニズム」のたたずまいを感じさせる魅力的な坂道だ。(内海俊彦)

ライト坂の入り口。最大約14%の勾配の坂が始まる=兵庫県芦屋市
ライト坂の入り口。最大約14%の勾配の坂が始まる=兵庫県芦屋市
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姿を現す名建築

 阪急芦屋川駅の北、芦屋川にかかる「開森(かいもり)橋」。ここからライト坂は始まる。海と山に挟まれた阪神間。この付近までは海側からなだらかな上りが続くが、開森橋を境に、一気に急な坂道となる。

 県によると、ライト坂の勾配は最大で約14%。それだけに、一歩一歩踏み込むたびに、じわりと足に負荷を感じる。付近で暮らす男性も「ライト坂を毎日のように歩くが、冬でも汗をかくほど。でも、少し頑張って歩けば、なかなかの光景を楽しめます」。

 その言葉を胸に、左右に曲がる急峻な道を進むと、左手に瀟洒(しょうしゃ)な建物が現れた。米国の建築家、フランク・ロイド・ライト(1867~1959年)が設計した国指定重要文化財「ヨドコウ迎賓館」だ。

将来の世界遺産

 大正13年、神戸・灘の酒造家、山邑太左衛門(やまむら・たざえもん)の別邸として建てられた。ライトは自然と建物の調和を目指して設計したといい、山肌に沿って階段状に建てられているのが特徴だ。昭和22年に淀川製鋼所(大阪市)が購入し、49年には国の重要文化財に指定された。

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