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【夜間中学はいま】(14)おばあたちに料理で化学を教える理科教師  

 夜間中学には、学齢期に学校に通えなかったことで、自分に自信が持てなかった人も多いという。それでも、自分の話を熱心に聞いてもらうことを通じ「私のやってきたことには意味がある」と思えるようになることもあるそうだ。

 夜間中学での学びについて、おばあたちは「新しい自分に出会える」と話す。学ぶことで得られるのは、知識や技術だけではないのだ。

 その後、自主夜間中学を離れ、大学で教鞭をとる盛口さんだが、「化学を通して夜間中学のことを伝えたい」という思いから、授業の様子をまとめた新書『めんそーれ! 化学-おばあと学んだ理科授業』(岩波書店)を昨年出版し、生活体験に裏打ちされた化学の楽しさを記した。

 今春には、学長に就任したが、今も教授として理科教育の授業を担当し、教員を志す学生たちの指導を続けている。

 埼玉で10代の中高生を教えていたときには、生徒たちの「へぇー」と「ああ」という反応の違いはあまり強く意識していなかったというが、学生への授業を行ううえでヒントになっているのは、夜間中学での経験だ。

 盛口さんは今、「学生たちからも『ああ』という声が返ってくる授業」を目標としている。将来、そんな授業ができる先生になってほしいからだ。

 「夜間中学」に関する体験談やご意見、ご感想を募集します。

 住所、氏名、年齢、電話番号を明記していただき、郵送の場合は〒556-8661(住所不要)産経新聞大阪社会部「夜間中学取材班」、FAXは06・6633・9740、メールはyachu@sankei.co.jpまでお送り下さい。

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