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【関電原発マネーの闇】(中)貧しかった街が…原発と歩んだ立地町のジレンマ 

福井県高浜町議会の原子力対策特別委に出席した関電の大西健太郎法務部長(右)ら=3日午前、福井県高浜町
福井県高浜町議会の原子力対策特別委に出席した関電の大西健太郎法務部長(右)ら=3日午前、福井県高浜町

 関西電力の再会見から一夜明けた3日午前。金品受領問題を受けて急遽開かれた福井県高浜町議会の特別委員会は、少し意外な展開を見せた。説明に訪れた関電高浜原発の木島和夫所長に対し、出席した町議らは「なぜ金品を受け取ったのか」などと厳しい質問を浴びせたのだが、「原発の安全に前向きに取り組んで」「新たに再出発を」という声も少なからず上がった。

 微妙な立ち位置を見せる原発立地町の議員たち。その様子には、町が原発とともに歩んだ「起死回生」(町関係者)の歴史がにじみ出る。

*  *  *

 「親から小遣いなんてもらったこともない。新聞配達で稼ぐ、そんな子供ばかりだった」。町内の自営業の男性(72)は、原発建設以前の昭和30年代をこう振り返る。

 父は漁師だった。だが船が小さく、満足な漁獲も得られない。土木作業で日銭を得る毎日だった。

 懐中時計を質店に持ち込み、金を受け取る。そんなおつかいを頼まれたこともあった。「貧しかったのは私だけでない。町のあちこちが苦しかった」

 町は小さな農村や漁村ばかりで、主だった産業はない。企業誘致もままならず、働き口を求めて若者は都市部に流出した。

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