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子を亡くした悲嘆、親が支え合う 大阪のケアチーム「ビリーブ」

「ビリーブのじかん」の準備をするメンバーたち。子を亡くした親同士で語り合えるよう、温かい雰囲気を作る=大阪市鶴見区
「ビリーブのじかん」の準備をするメンバーたち。子を亡くした親同士で語り合えるよう、温かい雰囲気を作る=大阪市鶴見区
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 子供を亡くした親たちに、同じような境遇の遺族らが寄り添う大阪のケアチーム「ビリーブ」が今年、結成10年目を迎えた。依頼があれば自宅を訪ねて話を聞き、月1回開くカフェでフォローするというボランティア活動を地道に続けてきた。親たちの内側にある回復力を信じること。悲嘆(グリーフ)から救おうとするのでなく、友のように語り合うこと。体験者ならではの支え合いが、癒やしへの時間を紡いでゆく。(小野木康雄)

 4月のある日曜日、大阪市鶴見区のTSURUMIこどもホスピスで、月1回のカフェスタイルの集い「ビリーブのじかん」が開かれた。柔らかな日差しの当たるキッチン付きの部屋で、参加者4人とメンバー8人がテーブルを囲む。季節のフルーツをふんだんに使った手作りのケーキと紅茶を味わいながら、話が弾んだ。

 時折笑い声が響くことはあっても、メンバーを含む全員が子供に先立たれている。6年前に病気で14歳の男の子を亡くした大阪府内の女性(49)は「家族の前では泣けないけれど、ここなら安心して泣ける。来月まで頑張ろう、またここに来て一緒にしゃべろうと思える」と胸中を明かした。

 ケーキを焼いてきたのは、堺市西区の福井久美江さん(54)。参加者が自分を責めることなく日常を離れて楽しんでもらえればと、心を込めて作った。自身も平成19年にダウン症の次男=当時(16)=を白血病で亡くしている。

 福井さんは言う。「一番つらいときに力になってほしかったのは、遺族だった。私が泣きついていける人は、どこにもいなかったから」

◇  ◇

 次男が闘病していた病院から福井さんに手紙が届いたのは、亡くなって2年後のことだった。看護師が遺族会を作り、年2回交流会を開いているとあった。同じ境遇の人たちに出会える初めての機会だった。

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