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麻袋リサイクル作業で石綿被害、国と元労働者が初の和解 大阪地裁

 アスベスト(石綿)が入っていた麻袋(あさぶくろ)のリサイクル作業に従事した堺市の元労働者4人が腹膜中皮腫などを発症したのは、石綿への対応を怠った国の責任だとして損害賠償を求めた訴訟は27日、国側が請求通り計約5700万円を支払う内容で和解が成立した。弁護団によると、麻袋の再生作業で石綿被害が認められたのは初めて。

 訴えを起こしたのは、昭和19~51年に堺市内の事業所で麻袋のリサイクルに従事した夫婦と女性2人の遺族計7人。麻袋を解体し、ミシンで帯状の素材に縫製する作業の際に石綿を吸い込んだと主張。元労働者らは腹膜中皮腫や石綿肺を発症し、いずれも平成11~25年に死亡した。

 麻袋は海外から石綿を輸入する際に使われ、堺市や大阪市では同様の作業に従事した小規模な事業所が多数あったという。村松昭夫弁護士は「潜在的な被害者の救済につなげていきたい」と話した。

 石綿被害について国の責任を認めた26年10月の泉南アスベスト訴訟の最高裁判決を受け、国は元労働者らに裁判を起こしてもらった上で和解し、賠償金を支払う手続きを進めている。

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