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【アシックス発オリパラ奮闘記】変わるきっかけ…パラリンピック

パラリンピック3大会出場の射撃選手、田口亜希さん(手前)と(左から)高橋尚子さん、筆者、河合純一さん
パラリンピック3大会出場の射撃選手、田口亜希さん(手前)と(左から)高橋尚子さん、筆者、河合純一さん

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催まで1年を切りました。大会に関連する仕事を始めてから、パラリンピックや、障害者スポーツなどをきっかけに多くの気付きや学びを得ました。それは、ごくごく小さな視点から本質的な観点までさまざまです。

 私がアシックスの2020東京オリンピック・パラリンピック室の室長になったとき、部署には2人のパラリンピアンがいました。1人は義足、もう1人は車いすのメンバーでした。

 当初、私は2人に接するとき、扉やエレベーターがあると走って先回りし、扉を開けたり、ボタンを押したりするなど、過剰に気を使っていました。ただあるとき、それは、2人にもかえって気を使わせてしまっていることに気付きました。“自分でできることは、基本、自分でやる”ということを学びました。普段の生活や業務で困ること、例えばコピー機の高さや、フロア内通路の間隔などは改良しました。

 2人以外にも、障害のある方にお会いする機会が多くあります。その中で最も強く影響を受けたのは、日本パラリンピック界のレジェンドである河合純一さんです。河合さんは全盲のアスリートで、現役時代にはパラリンピックで21個のメダルを獲得しています。河合さんには2年半ほど前に、社内のワークショップにゲストとしてお越しいただき、講演をしていただきました。その中で、ご自身が全盲になった際の気持ちとして語られた「ショックはショックだったが、僕からすると目が見えなくなったっていうことだけ…。ハッキリ見えていたことがあって、それは“自分が将来こうなりたいっていう夢”なんですね」というコトバ。私はその話を聞いて、心が震えました。河合さんとはその後も定期的にいろいろな話をさせてもらっています。河合さんはこうもおっしゃっています。「みんなに“変わる”キッカケをあたえる機会がパラリンピックなんだ!」と。東京2020五輪・パラリンピック大会ビジョンにもある真の共生社会の実現に向けて、今後もいろいろな機会を大事にしていきたいと思っています。

 ■君原嘉朗(きみはら・よしろう) アシックス2020東京オリンピック・パラリンピック室室長。昭和46年6月10日生まれ、福岡県出身。平成6年にアシックスに入社し、27年から現職。パートナースポーツデーの控室で、シドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さん、射撃選手の田口亜希さんと「東京五輪音頭2020」を練習しました。来年もまたみんなで踊れたらサイコーです。

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