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【東京への「切り札」(6)】瞬時の踏み込みで必殺のロングアタック フェンシング・東晟良

昨年12月の全日本選手権で攻め込む東晟良(右)。高校生で制した前年に続く連覇を果たした
昨年12月の全日本選手権で攻め込む東晟良(右)。高校生で制した前年に続く連覇を果たした
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 大きく踏み出した右足を折りたたむように腰を深く沈め、瞬時に相手の懐へ飛び込む。同時に、鋭い一突きが相手の胸元を襲う。フェンシング女子フルーレで国内ランキングトップを走る東晟良(20)=日体大=は、距離が離れた相手も仕留める「ロングアタック」を得意とする。その武器で、全日本選手権2連覇など多くのタイトルを手にしてきた。小学生の頃から練習を重ね「自分の中では完成している」という必殺技を携え、東京五輪では長い伝統を誇る欧州勢の牙城に迫る。 (岡野祐己)

天性の柔軟な股関節

 フェンシングの3種目のうち、全身が攻撃対象となるエペ、頭部や腕を含めた上半身すべてが対象のサーブルとは異なり、フルーレで攻撃できるのは胴体のみ。最も“的”が小さい種目だが、足を最大限に伸ばして踏み込むロングアタックは「対戦相手によく『こんな距離でも届くのか』と驚かれる」強力な武器だ。

 それを可能にしているのが、天性の股関節の柔らかさだ。自身もかつて選手だった母、美樹さん(41)は「小さい頃から体がぐにゃぐにゃ。ソファで頭を下にして、足をふらふらさせた変な姿勢でテレビを見ていた」と笑う。

 美樹さんの影響で1歳上の姉、莉央(21)=日体大=とともに競技を始めたのは、10歳だった小学4年のとき。わずか1年半後にはドイツで開かれた「国際ケーニヒ杯」の小学生の部で優勝した。

間合いの駆け引き

 フェンシングの試合場「ピスト」は長さは14メートルある一方、幅はわずか1・5~2メートル。選手の動きはほぼ前後に限定され、互いにフットワークを使って間合いを計り合う。

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