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【医学部受験の現場から(8)】「あと5点」は「惜しい」ではない 河合塾・山口和彦

 人はおおむね、日常生活で接している感覚をいろんなものに適用して「大小」「軽重」「強弱」などを判断しがちだ。こと入試においてもそれは同様で、あと「5点」などと表現すると、自然に「惜しかった」という言葉が浮かぶ。

 校舎の窓口に訪ねてくる人もまた、それと同様の感覚を持っており、口々に「あと5点だったんですが、不合格になりました」という表現をする。しかし、本当に「あと5点」は惜しかったといえるのだろうか。

 例えば、「神大入試オープン」という神戸大受験者向けの模試で見ると、医学科志望者の中では同点に7~10人の受験生がひしめいている現実がある。ということは、5点といえば35~50人がいるということになる。

 医学部の定員はせいぜい100人足らずだから、何のことはない、5点で学部定員の半分に匹敵する人数がいるではないか。ということは、5点違うと合格率はたったこれだけで大違いだ。つまり、本人が思っているほど「あと5点」は「あと少し」とは言いにくい。不合格になるべくしてなるのに十分な点数差が「あと5点」である。

 受験生ならそのことを肝に銘じておく必要があるだろう。「あと5点」と軽くいうなら、その得点を取るべきだった。しかし、これができなかったことを反省し、次への一歩を踏み出せれば、間違いなくその人は成長できる。

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