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【エンタメよもやま話】地価急落、プラダ撤退… 大規模デモで揺れる香港からヒト、モノ、カネが逃げていく…

香港の大規模デモで警官隊(左)と衝突する若者ら。デモ沈静化の兆しは見えない…=8月24日、香港・九竜地区(共同)
香港の大規模デモで警官隊(左)と衝突する若者ら。デモ沈静化の兆しは見えない…=8月24日、香港・九竜地区(共同)

 さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、日に日に緊迫の度合いを増す問題に関する話題です。

 香港では、中国本土への犯罪容疑者の引き渡しを可能にする政府主導の「逃亡犯条例」の改正を巡り、6月以降、毎週大規模な抗議デモが勃発。6月のデモには、1997年の香港返還以降、最大規模となる約200万人(主催者発表)が集結。8月には警官隊とデモ隊が衝突し、香港メディアによると、火炎瓶やレンガを投げつけていたデモ隊を威嚇するため、警官隊が拳銃を発砲。

 香港政府トップの林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官が逃亡犯条例改正案の正式撤回を表明した9月4日以降も、香港各地では警察の暴力行為に対する独立調査委員会の設置など「5大要求」の実現を求める抗議活動が続いています。

 そんなデモが、香港の経済や市民生活などに深刻な悪影響を与え始めていることが分かってきたのです。

    ◇   ◇

■プラダ撤退、ほぼ半値…米国の大手航空も

 7月30日付の香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)の電子版などが報じていますが、香港ではまず、不動産市況が大きな打撃を受けています。

 中古住宅を含む1週間単位の不動産取引実績が7月28日に今年の最低水準を記録。香港の不動産仲介最大手、美聯物業(ミッドランド・リアリティ)によると、人気のある35地域での取引は前週に比べて48・9%減の23件にとどまったというのです。

 同社のチーフアナリスト、バグル・ラウ氏はSCMPに「とりわけ、新界エリアの天水囲にある嘉湖山荘(キングズウッド・ビラ)での不動産取引は14件から1件へと90%以上下落した」と嘆きました。

 また、香港の不動産仲介大手、中原地産の地区セールスマネジャー、サイモン・チョー氏も同じSCMPに「一部の住宅所有者は、買い手の興味を引き寄せるため、売値を大幅に下げている」などと説明。実際、東涌(とうちょう)の複合商業施設、映湾園(カリビアン・コースト)にある広さ46平方メートルのマンションは、市場価格より5%安い636万香港ドル(約8600万円)で最近、売却されたと明かしました。

 そして、こうした不動産価格の下落傾向はまだまだ続くとみられ、中原地産の上水支店長、ケン・ラム氏は同じSCMPに「買い手は、時間が経過すれば同じ物件を安く買えると考えている。だから、今が買い時でないと判断し、市場から立ち去っている」と分析しています。

(次ページ)7月だけで無駄4700万円…人気の化粧品ブランドも

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