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【動画】平安京・九条大路の道路幅36メートル 発掘調査で初確認 道路規格を示す「延喜式」とは合致

平安京の九条大路と羅城跡の発掘現場。手前が羅城基底部、奥が九条大路跡=12日午後、京都市南区(永田直也撮影)
平安京の九条大路と羅城跡の発掘現場。手前が羅城基底部、奥が九条大路跡=12日午後、京都市南区(永田直也撮影)

 平安京の最南端を東西に走る九条大路の9、10世紀代の路面と両側溝、塀跡が京都市南区の旧洛陽工業高校跡地から初めて出土したと京都市埋蔵文化財研究所が12日、発表した。東西や北の境界は既に発見されており、平安京の南端の位置が発掘調査で初めて実証されたことで、平安京の四辺が全て確認された。道路幅は36メートルだった。同研究所は「平安時代に編纂(へんさん)された法令集『延喜式』に書かれた道路や都の規格が発掘調査で実証できた意義は大きい」としている。

 桓武天皇が延暦13(794)年に遷都した平安京の規模は、延喜式によると南北1753丈(1丈=3メートル、約5・3キロ)、東西1508丈(約4・5キロ)。京内の南北中心線上に朱雀大路が通り、京の南端を東西に通る九条大路との接点に京の玄関口「羅城門」が建っていた。

 今回は羅城門から西約630メートルの約5千500平方メートルを調査。この結果、現在の九条通の北約100メートルから人工的に固められた路面跡(幅約28・8メートル)が出土した。

 路面跡などに残る土器などから9世紀代のものとみられる。さらに路面の南北両側から溝の跡(幅約1・2メートル)が、南側のみ幅約1・8メートルの築地塀跡が、側溝と築地塀の間の幅約1・5メートルの空閑地「犬走り」跡がそれぞれ出た。

 のちの開発で道路北側の犬走りと塀跡は削られたとみられるが、これも加えると溝と塀をあわせた九条大路の幅が延喜式に記された「十二丈」(36メートル)と同じ幅ということが確認された。

 今回の成果について京都大の西山良平名誉教授(日本古代・中世史)は「平安京が丁寧に、規格通りに築かれていたことがはっきりわかった。今後の平安京研究の基準となる興味深い成果だ」と話している。

 現地説明会は14日午前10時から。当日の問い合わせは現場事務所(080・1402・4072)。

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