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最強女子磨いた「虎の穴」 吉田沙保里、伊調姉妹も鍛えた

全日本女子チームが合宿を行う桜花レスリング道場=新潟県十日町市(岡野祐己撮影)
全日本女子チームが合宿を行う桜花レスリング道場=新潟県十日町市(岡野祐己撮影)
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 東京五輪予選を兼ねたレスリングの世界選手権が14日、カザフスタンで開幕する。「霊長類最強」と言われた五輪3連覇の吉田沙保里さん(36)が引退するなど、世代交代が進む女子日本代表にとっては「お家芸」の健在ぶりを示す舞台。威信を懸けて大会に臨む選手らは脈々と女子レスリング界に受け継がれてきた「虎の穴」で、最後の追い込みをかけた。(岡野祐己)

 冬場はスキー客でごった返す新潟県湯沢町のJR越後湯沢駅から車で約40分。未舗装の山道を抜けた先に、女子代表チームが約30年前から強化合宿を行う「桜花レスリング道場」(同県十日町市)がある。木々に囲まれ、10年前まで携帯電話の電波も通じなかった。世界選手権の代表選手らは8月28日から5日間、「女子レスリング虎の穴」とも呼ばれる「十日町合宿」で急勾配の坂をダッシュし、マットでみっちり練習。心身を鍛練した。

 「一番天気を気にする合宿。こんなに雨を願うことはない」。57キロ級代表でリオデジャネイロ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(24)=ジャパンビバレッジ=は合宿が報道陣に公開された8月29日、そう言って苦笑いした。

 早朝は激しい雨が降っていた。だが、午前7時半からの朝練習が始まる頃にやみ、予定通り坂道を走った。選手を背負って走るから、普通のダッシュより何倍もきつい。午後からの練習ではスパーリングなどに汗を流したが、川井は「やばい、足!」と絶叫して倒れ込んだ。朝、下半身を酷使したことで疲労もピークに達していた。

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