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【通崎好みつれづれ】揚琴 涼やかな情熱

山本敦子さんが今年6月にリリースした揚琴ソロアルバム「flower」(永田直也撮影)
山本敦子さんが今年6月にリリースした揚琴ソロアルバム「flower」(永田直也撮影)
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 覚えのない差出人、クラフト・ショップ店主から封書が届いた。約30年前、上海で揚琴(ヤンチン)を聴き感激してぼおっとなり、楽器を10台以上も輸入したが行き場がない。ぜひ1台もらっていただけないだろうか、という。揚琴とは、テーブルのような台形の共鳴箱に張られた弦を、竹製のバチでたたいて音を出す民族楽器だ。

 私では持て余すだろうと、マリンバと揚琴の両方を操る演奏家、山本敦子さん(41)を思い出し、紹介することにした。彼女と個人的に話すのはこれが初めて。穏やかな様子の敦子さんだが、話をうかがい情熱的な人生に驚いた。

 高校時代、打楽器で音大を受験すると決めた敦子さんに、民族楽器収集家でもある音楽の先生が「これからは、揚琴の時代だ!」と楽器と教則本を持ち帰らせる。すっかり揚琴に魅せられた敦子さんは、中国語と揚琴を独学で学び始めた。大阪音楽大学打楽器専攻に入学後も、週1回揚琴のレッスンに通い、さらには本場中国まで足を延ばす。

 在学中から揚琴の演奏活動を始め、仕事の場で出会ったのがモンゴル出身のリンベ(横笛)奏者、サウガゲレルさん。揚琴で彼の伴奏をするうち、モンゴル音楽にも興味をもち、中国の揚琴とは弦の配列も演奏スタイルも違うモンゴルの揚琴(ヨーチン)を勉強し始める。

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