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【野球がぜんぶ教えてくれた 田尾安志】理解しようと歩み寄る

 86年オフの西武から阪神へのトレードは、管理部長だった根本陸夫氏に相談させてもらったのがきっかけ。森祇晶監督と反りが合わず、根本氏に「トレードに出してもらえませんか」とお願いしていた。当時の西武には、選手と対等の立場で話し合いに応じてくれるフロントマンがいた。

 戦力外になってやめていく選手に、球団が「これからは社会人になるのだから」との心遣いで、スーツを1着プレゼントした-という記事を目にしたこともある。いくらのスーツかは分からないが、それこそが「生き金」というのだろう。やめていく選手は「温かいチームで野球をやれたな」と思えるし、その姿を同僚も見ている。そんな積み重ねが「チーム愛」につながっていく。

 僕は中日に骨を埋めるつもりでプロに入った。しかし、2度のトレードで異なる球団を経験できたのも人生の大きなプラスになったと思っている。鳥谷は試合に出し続けてもらえれば、結果を残してみせるとの自信は持っているだろう。他球団のオファーがあるなら、人間としてもう一回り大きくなれるチャンスだ。

(野球評論家)

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