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【軍事ワールド】中国が「断固反対」する台湾新戦闘機「F-16V」の実力は

高速パスを見せる米空軍のF-16(2019年5月、岡田敏彦撮影)
高速パスを見せる米空軍のF-16(2019年5月、岡田敏彦撮影)
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 トランプ米政権が20日、台湾に対し米国製戦闘機「F-16ファイティング・ファルコン」の最新型を66機売却することを決めた。中国は「断固として反対する」「内政干渉だ」(外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道局長)と強く反発したが、裏を返すとF-16Vの高性能に対する警戒の現れでもある。その実力は、生粋のガンファイターという素質に負うところが大きい。  (岡田敏彦)

ミサイルと核の夢

 台湾に売却されるのはF-16の最新バージョンの「V」型だが、F-16そのものは1974年に試作機が初飛行、量産型の正式配備開始は78年。基本設計は40年以上前なのだが、F-16は最新型になっても外形をほとんど変えないまま、21世紀も飛び続ける。それはF-16が「空中戦に特化した戦闘機(ドッグ・ファイター)」として誕生したからだ。

 開発前夜の1960年代後半、米空軍の戦闘機陣容は百花繚乱ながら迷走していた。F-100スーパーセイバーに始まるナンバー100台のセンチュリー・シリーズと呼ばれる機体は、いずれも「戦闘機の戦闘はミサイルで決着がつく」と信じられていた時代に開発された。

 なかでも敵の核爆弾搭載爆撃機を迎撃するためにうまれた戦闘機「F-106デルタダート」は、AIR2ジーニーという空対空核ミサイルを機内に装備していた。ジーニーは「アラジンと魔法のランプ」に登場する、どんな願いも叶える魔神の名だ。敵爆撃機の編隊に向けて発射し、編隊ごと破壊するというミサイルは当然、広範囲に放射能汚染を引き起こすが、大都市が核爆弾の直撃を受けるよりはましだという考えだった。

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