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【京アニ放火】石田敦志さんの父親会見詳報(上)「石田敦志というアニメーターを忘れないでください」

 そして私が与えた最後の課題が「京都アニメーション」でした。過酷な環境が多いアニメ業界において、京都アニメーションは唯一と言っていいと思いますが、クリエーターの生活保障がしっかりとしていて、クリエーターを大事にする会社だと知ったのです。もしここに入ることができれば、私も心から応援できると思いました。しかし今思えば、ずいぶん遠回りをさせてしまったと反省しています。

 こんなエピソードもございます。入社間もないころ、先輩から「アニメーターはやはり原画をめざすべきだ」というアドバイスをいただいたそうです。そのことに納得しつつも、「動画を自然に、しかも美しく動かすことにも非常に魅力を感じる」と私に言っておりました。じつに敦志らしいなと思ったものです。

 自然にしかも美しく動かす、ここにこだわった10年間であったように思います。やっと円熟期に差しかかり、これから彼に本当に磨きがかかり、本当に表現したかった「自然にしかも美しく」に磨きがかかるのを楽しみにしていたのに、31歳の志半ばで逝ってしまいました。

 この悲しみと怒りは筆舌に尽くしがたいものがあります。人生の過酷さは知っているつもりでしたが、人生にこんなにも理不尽で、悔しくて、苦しくて、悲しいことがあるとは思ってもいませんでした。胸が張り裂けそうであります。

 入社が決まり、敦志の引っ越しのとき、京都アニメーションの本社にごあいさつに行ったときの話です。

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