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【エンタメよもやま話】Eジョンの名曲が輝く伝記映画「ロケットマン」が「駄作」なワケ

話題の洋画「ロケットマン」8月23日(金)全国ロードショー 配給:東和ピクチャーズ(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
話題の洋画「ロケットマン」8月23日(金)全国ロードショー 配給:東和ピクチャーズ(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
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 今週ご紹介するエンターテインメントは、エンタメの王道、米ハリウッド映画の話題です。

 70年代から80年代に活躍した英バンド、クイーンの成功と葛藤を描き、昨年11月の公開以降、日本でも興行収入約130億円と音楽系の伝記映画としては異例の爆発ヒットを記録した英米合作映画「ボヘミアン・ラプソディ」(ブライアン・シンガー監督)。

 この作品の大成功に続けと製作されたのが、クイーンと同時代に大活躍し、今もショービジネス界の第一線を走り続ける英のシンガー・ソングライター、エルトン・ジョン(72)の半生を描く伝記映画「ロケットマン」(英米合作、デクスター・フレッチャー監督)です。欧米では5月末以降、順次封切りされたこの作品、いよいよ日本でも本日8月23日から公開されました。

 記者もエルトン・ジョンに関しては昔から大ファンで、学生時代にはLPだけでなく、シングル盤もたくさん買いました。

 本作でメガホンを取ったフレッチャー監督は、監督としてクレジットされてはいませんが、私生活のトラブルで「ボヘミアン・ラプソディ」の監督業を途中で投げ出したシンガー監督の仕事を引き継ぎ、無事、映画を完成させた手腕の持ち主でもあります。かなり期待して試写を観たのですが、観る前に抱いた過大な期待を差し引いたとしても、釈然としませんでした。実際、米調査会社ボックスオフィスモジョの調べでは、この映画が全世界で稼いだ興行収入は約1億8700万ドル、日本円にして約199億円です。

 「ボヘミアン・ラプソディ」が日本だけで約130億円を稼いだ事実と比べると、自慢できる興収ではありません。世界最大の映画市場である米では約9600万ドル(約100億円)と、成功の目安である1億ドルに届きませんでした。

 なぜか。それには理由があるのです。本コラムでは、それについて説明いたします。ここからはネタバレだらけになるので、映画を観るまで重要な情報を遮断したい方は、最後のあたりまで飛ばしていただければと思います。

    ◇   ◇

■「ジョン・レノン」は嘘。演奏もされなかった…

 この映画、今年2月1日付の英紙ガーディアン(電子版)など、欧米主要メディアの多くが、伝記映画の形態を取りながらも、幻想的かつミュージカルの要素も大胆に取り入れた作風であると報じていたので、ドキュメンタリーのような作品ではないことは分かっていました。

 とはいえ、記者のような大ファンや、洋楽マニアから言わせれば、事実誤認がひどいのです。

 ファンにはおなじみのギンギラ&真っ赤っかなグラムロッカー的いで立ちのステージ衣装のエルトン(タロン・エガートン)が、90年ごろ、違法薬物(コカイン)中毒から立ち直るため、集団セラピーを受けながら自身の半生を振り返る-という趣向で物語が進みます。

(次ページ)見どころ多いが事実誤認。ジョン・レノンは嘘で…

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