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【通崎好みつれづれ】「セノオ楽譜」の時代

竹久夢二が描いた「宵待草」の楽譜。ワンピース姿の女性がたたずんでいる(民音音楽博物館提供)
竹久夢二が描いた「宵待草」の楽譜。ワンピース姿の女性がたたずんでいる(民音音楽博物館提供)
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 民音音楽博物館西日本館(神戸市中央区)で開催中の展覧会「セノオ楽譜~竹久夢二とその時代の音楽」に出かけた。

 セノオ楽譜とは、大正から昭和初期、妹尾幸陽(せのお・こうよう)によって出版された楽譜。1曲ずつ独立したピースのスタイルで、表紙には曲をイメージした絵が描かれている。絵を目当てに楽譜を買う人もあったが、中でも、大正ロマンを代表する画家・詩人、竹久夢二のものは人気が高かった。夢二は、大正5年の『お江戸日本橋』を皮切りに、12年間で280もの表紙画を担当している。

 本展覧会では「竹久夢二画のセノオ楽譜」「夢二以外の画家によるセノオ楽譜」「同時代、他の出版社による芸術性高い表紙画の楽譜」他、関連資料が展示される。

 竹久夢二といえば美人画のイメージが強いが、ここでは、また違った顔が見える。例えばビショップ「スイートホーム」(英国歌謡)では、4人家族がバラの花の飾られたテーブルで紅茶を楽しむ様子が活写されている。パイプをくわえている父の姿は、いかにも英国風だ。またビゼーの「カルメン」には妖艶(ようえん)な女性の姿が、シベリウス「悲しきワルツ」は、抽象画のようなシンプルな構成に人物が描かれる。夢二自身、刷りにこだわった石版画の表紙をみれば、彼独特のたおやかな線の魅力も存分に味わえる。

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