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【ニュースを疑え】スマホ依存は「情報習慣病」岡ノ谷一夫東大教授(60)

岡ノ谷一夫氏=東大駒場キャンパス(納冨康撮影)
岡ノ谷一夫氏=東大駒場キャンパス(納冨康撮影)
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 --先生は言葉の起源を研究している。そもそもスマホ依存の大本は、人間が言葉を持ったからですね

 「おそらく言葉には関係のないほかの機能のための形質が、結果として言葉になっていったのだと考えています。トリやクジラは鳴き声を学び、ジュウシマツは複雑な鳴き方を習得して求愛します。ヒトの言葉と共通する要素がある」

 「ヒトの場合も当初は鳴き声の交換だけだったが、やがて鳴き声を学ぶ能力が加わり、さらに鳴き声の組み合わせを交換するようになった。これが言語になっていったと考えられます。鳴き声の交換は情報伝達とともに、つながりを維持するためにも大事だった。私たちが言葉を持ったのは、集団で行動する社会性を持ったからなのです」

 「しかしスマホやSNSは社会性を際限なく膨らませてしまい、生産の時間や思考の時間も奪ってしまう。そこに気をつけて、上手に利用していく必要があると思います」

 【プロフィル】岡ノ谷一夫 東京大大学院総合文化研究科生命環境科学系教授、理化学研究所チームリーダー兼任。昭和34年7月、栃木県生まれ。慶応大文学部心理学専攻卒。米国メリーランド大心理学部修了、博士号取得。千葉大文学部助教授などを経て現職。専門は生物心理学、動物行動学、言語起源論。著書に「『つながり』の進化生物学」「脳に心が読めるか?」、作家、小川洋子さんとの対談「言葉の誕生を科学する」など。研究内容は「共創的コミュニケーションのための言語進化学」(http://evolinguistics.net/)に詳しい。

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