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【虎番疾風録第3章】(36)3連続サヨナラ勝利に鳥肌

 モスクワ五輪のボイコットで世間が騒然となっていた5月27日、筆者は甲子園球場で目の前に起こった出来事に鳥肌を立てていた。スタンドは試合前から興奮状態。というのも前2試合の巨人戦で、阪神は連続のサヨナラ勝ちを演じていたからだ。

 23日巨人8回戦 1-1で迎えた九回裏、1死一、二塁で佐野が左前へサヨナラタイムリー。小林が完投で4勝目を挙げ、阪神は単独2位に浮上した。

 24日同9回戦 2-2の九回裏1死一、二塁で、竹之内が力投する堀内から右前へサヨナラヒット。そして-。

 ◇5月27日 甲子園球場

 中日 000 010 201 =4

 阪神 000 010 205x=8

 勝 小林5勝1敗

 敗 金井2敗1S

 本 木俣(2)(山本)、真弓(7)(土屋)、谷沢(7)(山本)、大島(4)(山本)、石井(3)(小林)、竹之内(5)(金井)

 ドラマは九回の攻防だった。阪神は八回に抑えの池内に代打を送った。九回に誰が投げるのか…。マウンドに上がったのはなんと小林。中西監督は“勝負”に出た。ところが、その代わりばな、いきなり初球を石井に左中間スタンドへ叩き込まれた。まさかの失点である。

 「真っすぐを狙っているところへ、おあつらえ向きのストレートを投げ込むなんて…。常々、若い投手たちに“こんな投球だけはするな”といい聞かせていることを自分でやってしまった。本当に恥ずかしい。大反省です」と小林は肩を落としてベンチに座り込んだ。阪神の攻撃も九回2死走者なし。“奇跡”のドラマはここから始まった。

 中日の金井から掛布が四球を選ぶ。続くラインバックが右前安打して一、二塁。ここで巨人戦サヨナラのヒーロー佐野が起死回生の左前タイムリー。金井はガックリ。続く榊原が四球で歩き満塁になると、竹之内が力のないストレートを左翼席へ劇的サヨナラ満塁ホームランを叩き込んだ。

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