PR

産経WEST 産経WEST

74年を超え、米国から戻った広島の高校校旗

米国の図書館から返還された校旗と冨永六郎校長=7月25日、広島県海田町
米国の図書館から返還された校旗と冨永六郎校長=7月25日、広島県海田町

 広島県立海田(かいた)高校(広島県海田町)に、米国の図書館から昭和17(1942)年の創立当時の校旗が送られてきた。図書館側の説明によると、太平洋戦争後に米国に渡ったとみられ、数年前に同図書館に寄贈されたという。今回、「平和の象徴と戦争の悲劇」についての教訓にしてほしいと同校に“返還”され、冨永六郎校長は「保存状態が良くて驚いた」と話し、生徒らへの平和教育などに活用する考えを明らかにした。

2万キロを旅した友情

 6月25日、同校にエアメールが届いた。送り主は米カンザス州のボナー・スプリングス・シティ図書館。突然のことに冨永校長も戸惑ったが、包みを開けてみると、中に入っていたのは、縦70センチ、横1メートルの校旗だった。

 中央にはサクラをモチーフにした校章の中央に「縣女」の文字が書かれ、「廣島縣立海田高等女学校」の文字も確認できたことから、昭和17年に開校した際に使われていた校旗だったことが判明した。

 エアメールには「私たちは広島県立海田高校に旗を返したいと思います」という、同図書館のジャック・グラナス館長の日本語のメッセージも添えられていた。冨永校長がお礼のメールを送信したところ、グラナス館長から校旗返却に至った経緯が伝えられた。

 それによると、校旗は2016年7月から17年8月の間に寄贈された。同図書館はカンザス州に関連する資料をコレクションしていることから、校旗のふさわしい保管場所を探すことに。中国語や日本語に詳しい司書が調査をしたところ海田高校を突き止め、「旗にとってふさわしい家(保管場所)」だろうと感じたという。

 グラナス館長は「1万3千マイル(約2万キロ)を旅して70年以上を経たこの旗が、私たち両国の友情と私たちの生活の相互関係性を象徴することを願っています」と結んだ。

進駐軍にプレゼント?

 海田高校は、昭和17年に設立された海田高等女学校が前身。23年には海田高校になり、24年には海田市高校となって共学化。32年には再び海田高校へ校名変更されている。返還された校旗は17~23年のものということは確認できるが、なぜ米国に渡ったのか。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ