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【関西の夏】(8完)8・22「10耐公道パレード」実現 聖地・鈴鹿の意地

 市は今年6月、公道を使った24時間レースで有名なフランスのル・マン市との友好協力協定を改定。交流の基軸にモータースポーツを据えることで合意した。今回の公道パレードでは、さっそくル・マン市のノウハウを生かしたい考えだ。

地域活性、官民でアクセル

 公道を長時間封鎖して行うイベントには高いハードルがある。生活環境への影響が大きく、安全性への配慮などから、警察から道路使用許可を取得する難しさがあるためだ。それをクリアし、往復約6・6キロにも及ぶ異例の公道パレードが実現することになったのは、官民が危機感を共有し、同じ目線で地域活性化を目指したことが背景にあった。

 鈴鹿サーキットは昭和62(1987)年からF1日本グランプリ(GP)を開催し、鈴鹿市は平成16(2004)年に「モータースポーツ都市宣言」を出した。平成18年の日本GPには約36万人もの観客を集めた。

 しかし19、20年とF1日本GPは別の場所で開催され、危機感を持った鈴鹿市、鈴鹿サーキットなどは鈴鹿F1日本GP地域活性化協議会を結成。再誘致運動の結果、21年から再び鈴鹿での開催となったが、モータースポーツ人気は低下し、29年のF1観客数は約13万7千人に落ち込んだ。

 それでも昨年のF1は約16万5千人を動員。今回の公道パレードはこれまで続けてきた地道な取り組みの象徴といい、鈴鹿市の担当者らは三重県警、地元警察に何度も通い、交通安全の啓発活動のひとつとして開催するに至ったという。

 鈴鹿サーキットの運営会社側も10耐の出場条件にパレード参加を明記。鈴鹿サーキット広報担当の石黒雅士さん(43)は「営業から50年以上たち、地域に根差した取り組みが実を結んだ。鈴鹿からモータースポーツの魅力を発信する。パレードはその思いを官民ともに持ち続けた結果です」と話した。

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公道パレード観覧へのアクセス 大阪難波駅から近鉄特急に乗車し、白子駅で下車。タクシーかバスを利用。車・バイクの場合はイオンモール鈴鹿店の駐車場が利用可能だが、パレード開始前に入庫する必要がある。主催者側が観覧推奨エリアを設定。問い合わせは鈴鹿市地域資源活用課観光・モータースポーツ振興G(059・382・9020)。

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【プロフィル】粂博之(くめ・ひろゆき) 平成29(2017)年10月から津支局長。映画『男はつらいよ』シリーズを第1作から48作まで順に観賞し、3周目の後半にさしかかった。公開50周年の今年からは、津市在住の映画評論家に依頼して連載企画も。そろそろ三重県内のロケ地巡りを、と思案中。

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