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【エンタメよもやま話】事故防止のためのエンジン音 静か過ぎる電気自動車に世界が苦悩…

ジャガー初の電気自動車(EV)「IーPACE(アイ・ペイス)」発表会=2018年09月26日午後、東京・有楽町の東京ミッドタウン日比谷(斎藤良雄撮影)
ジャガー初の電気自動車(EV)「IーPACE(アイ・ペイス)」発表会=2018年09月26日午後、東京・有楽町の東京ミッドタウン日比谷(斎藤良雄撮影)
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 今週ご紹介するエンターテインメントは、電気自動車(EV)に関するお話です。

 2018年8月10日付の産経ニュースの本コラム「米テスラが苦境から抜け出せないワケ…納車遅れと中国の制裁関税

https://www.sankei.com/west/news/180810/wst1808100007-n1.html

や、今年の4月19日付の「ノルウェーでは初の5割超え 世界で普及競争が激化する電気自動車

https://www.sankei.com/west/news/190419/wst1904190003-n1.html

で、欧米で大いに盛り上がるEV市場の現状などについて説明しましたが、今回のコラムでは、世界のEV市場を取り巻くユニークな現状について説明いたします。

    ◇   ◇

 6月30日付の英BBC放送や英紙インディペンデント、7月1日付の米CNNニュース(いずれも電子版)などが報じているのですが、欧州連合(EU)が7月1日から、EU内で今後発売されるEVとハイブリッド車(HV)の新型車全てに、エンジン音を出す装置の搭載を義務付けたのです。

 EVやHVは走行音が極めて静かで環境面では優れているのですが、歩行者や自転車を運転する人、視覚障害者にとっては、車が近づいてきても気が付かないことが多く、接触事故につながる危険性が高いと指摘されていました。そこでEUでは、EVやHVに対し、時速19キロ以下で走行、または後退する際には、エンジン音を発する「音響車両警告システム(AVAS)」の搭載を義務付けたのでした。

 EU側が、ドライバーは低速運転時に歩行者などに接近している可能性が最も高いと考えており、AVASが発する音は、一般的なガソリン車のエンジン音とほぼ同じ。ドライバーは必要に応じ、臨機応変にエンジン音を止めることもできるといいます。

 EUの発表資料によると、この措置は2014年に欧州議会で可決され、5年間の移行期間を終え、法律で義務化されましたが、2021年の7月からは新型車だけでなく、継続生産の新車の全てが対象になります。

 英のマイケル・エリス交通大臣は声明で「政府は全ての人々に自然に優しい輸送の恩恵を感じてもらいたいと願っており、エンジン音が静かな電気自動車が視覚障害者にもたらす危険性への懸念についても理解している」と明言しました。

(次ページ)実は日本もっと先進的…独BMWは映画「レインマン」作曲家を

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