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京アニ放火「2階から飛び降りた」迫る黒煙、決死のダイブ 男性社員が証言  

京都アニメーションで発生した放火事件を振り返り、スタジオの見取り図を書く男性社員=20日、京都府内で
京都アニメーションで発生した放火事件を振り返り、スタジオの見取り図を書く男性社員=20日、京都府内で

 一瞬で目の前が黒煙に包まれた。「アカン、このままでは死ぬ」。京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」(京アニ、本社・京都府宇治市)のスタジオで起きた放火事件で、スタジオ2階から避難した男性社員(52)が産経新聞の取材に当時の状況を証言した。志を共にし、アニメ制作に励んだ仲間を奪った青葉真司容疑者(41)には「大勢の命と作品の無形の力を失った」と怒りをぶつけた。(小松大騎)

墨汁のような黒煙

 18日午前。1階にはデスクワークなどを行う十数人がいて、2階は男性を含めたデザイナーら約30人が作画などをしていた。3階はアニメーターや監督らがいた。スタジオは普段、人が多く集まり「わちゃわちゃと作業をしている」場所だ。

 同10時半ごろ。2階でいつものように作画に当たっていると突然、1階から、誰かが言い争うような声と、「うぉー」という男の怒号が聞こえた。続いて女性の悲鳴が聞こえたかと思うと、直後に爆発音が、大型バイクのエンジン音のように「ドッドッドッドッ」と連続で、次第に大きくなりながら鳴り響いた。

 10秒もたたないうちに、吹き抜けのらせん階段からどす黒い雲のような煙が2階に上がってきた。墨汁のような色だった。

 別の階段を使って1階から、若い男性社員が駆け上がってきて「火事だ!」と叫んだ。その階段の近くにいた女性社員が非常ベルを押す。ピーッと耳をつんざくような警報音が響く中、黒煙は一瞬で2階に充満した。目の前は真っ暗になり、伸ばした手が見えなくなるほど視界が遮られた。

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