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【ビジネスの裏側】暑さしのぐ扇風機付き服、五輪観戦にも 新規参入続々

作業服メーカーのアイトスは今季、ファン付きのベストタイプを投入。一般用途向けに赤など色使いのバリエーションも広げた=大阪市中央区(田村慶子撮影)
作業服メーカーのアイトスは今季、ファン付きのベストタイプを投入。一般用途向けに赤など色使いのバリエーションも広げた=大阪市中央区(田村慶子撮影)

 炎天下でも着るだけで涼しく過ごせる「ファン(扇風機)付き作業服」。奇抜なデザインから、かつてはキワモノ扱いの衣料品だったが、熱中症対策に使える作業着として見直され、最近は人気商品となっている。今季は紳士服メーカーなどが新規参入し、アウトドア用として消費が拡大。2020年東京五輪・パラリンピックを控えて、スポーツ観戦向けの需要も見込まれている。(田村慶子)

元ソニー社員、発想の転換で商品化

 ファン付き作業服は、腰部分に取り付けた充電式の小型ファン(扇風機)から衣服内に取り込んだ外気の風で汗を蒸発させ、気化熱が奪われるメカニズムを利用したウエア。平成16年に「空調服」の商標で売り出したのが、商品と同じ名前を社名に冠した空調服(東京都板橋区)だ。

 空調服の市ケ谷弘司社長は元ソニーの社員。3年に早期退職し、ディスプレーの画質評価システムなどを設計・開発する会社を立ち上げた。

 「空調服」のアイデアは、10年ごろに訪れた東南アジアの工場で、「エアコンの電力消費を改善できないか」と思い立ったのがきっかけだったが、空間でなく、「人間だけを冷やす仕組み」に発想を転換したことが、新商品の誕生につながった。

 30年の空調服の生産実績は前年から2倍超となる56万着を記録。今年は130万着とさらに大幅な増産を見込んでいる。

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