PR

産経WEST 産経WEST

【井崎脩五郎のおもしろ競馬学】愛すべきカッチー・スマイル

 「カッチー!」「カッチー!」「カッチー、おめでとう!」

 7月14日(日)の函館記念を観戦して帰ってきた競馬風俗研究家の立川末広が、レース直後の、田中勝春騎手に対するファンの熱狂ぶりを教えてくれた。

 1番人気のマイスタイルに騎乗して逃げ、最後の直線でマイネルファンロンに一旦かわされながら、ゴール前で差し返してマイスタイルが勝つと、ガッツポーズの田中騎手に、スタンド前のファンからそういう熱い声が飛んだというのだ。しかも、声の主は年配の男性も多く、いかに幅広い層から彼が愛されているか分かったという。

 田中騎手は、カッチー・スマイルという言葉があるとおり、邪気がまったくない、心からの笑顔が特徴的で、彼が競馬学校の生徒だった時代、「何度言ったら分かるんだと注意しようと思っていたのに、あの笑顔で挨拶されると、つい、次は気をつけろよなんて言ってしまうんですよ」と、担当教官が話していたのを思い出す。

 今回の勝利は、田中騎手にとって、記念すべき重賞50勝目。重賞勝ちは、2015年の福島牝馬S(スイートサルサ)以来だったので、待ち望んでいたファンの思いが、カッチー・コールになったのだろう。

 「名前ではなくて、まるまるチーという愛称で呼ばれる騎手って、ほかにいるんですかねえ」

 立川末広がそう言うので考えてみたら、騎手では彼だけ。有名人を見渡しても極めて数が少ないことが分かった。アイウエオ順で、次のとおり。

 ウッチー 内田恭子アナウンサー

 カッチー 田中勝春騎手

 サッチー 野村沙知代

 ツッチー 土田晃之(てるゆき)

 ミッチー 三橋美智也

 田中騎手は1971年2月25日生まれで、今年48歳。それでもまだカッチーとみんなが呼んでいるところが、雰囲気も体つきも若い証拠なんだろうなあ。大仕事をさらにやってのけてほしいと思う。

 (競馬コラムニスト)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ