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【エンタメよもやま話】ビートルズに勝った 欧米大ヒット「トイ・ストーリー4」が教える新たな価値観

 前作からの持ち主ボニーのもとで平和に暮らすウッディたちの前に現れるのは、かつての仲間(1作目と2作目に登場)で、骨董品店に飾られるのを嫌い、自分から外の世界に脱出したランプの飾りの女性羊飼い人形ボー・ピープでした。生き別れになった彼女との再会に心躍らせるウッディですが、移動遊園地に隠れ、全米各地を転々とする彼女はウッディに新たな価値観を突きつけます。

 「持ち主に遊んでもらえなくても、持ち主の成長を見守り続けることがおもちゃの役割である」と信じてきたウッディに対し、ボーは「持ち主がいなくても自由に暮らし、子供と遊びたかったら公園や遊園地に行けばいいんじゃない?」と諭すのです。

 4作目は、この相反する価値観が対立しながら物語が進みますが、ウッディ的な価値観をすり込まれた新キャラも登場します。骨董品店の奥で忘れ去られた女の子の人形ギャビー・ギャビーです。背中のひもを引っ張ると喋るはずが、製造不良で喋ることができない彼女の夢は、ちゃんと喋ることができるようになって、愛してくれる持ち主のもとで長く暮らすこと。そのために彼女は邪悪な行動にでるのです…。

 1作目から3作目が伝えた保守的な価値観を打ち破ろうとする4作目には、女性の自立や少数派の活躍を後押しし、家父長制に代表される保守的な価値観に異を唱える昨今のディズニー作品との共通点が多く見られます。

 例えば今回、激しい格闘もこなしながら最も活躍するボー・ピープに、ディズニー印になった新しい「スター・ウォーズ」のシリーズで活躍する初の女性ジェダイのレイや、さまざまな旧来的価値観からの女性の解放をうたいあげた「アナと雪の女王」のアナやエルサを思い出す人は多いと思います。

 さらに、4作目で登場する他の新キャラも、これまでのおもちゃとは考え方や出自が違っています。ボニーが幼稚園で自作した先割れスプーンのおもちゃ、フォーキーは、自分は彼女のお気に入りのおもちゃではなく、単なるゴミだと思い込んでいるし、移動遊園地の射的の景品のぬいぐるみコンビ、ダッキー&バニー、ギャビー・ギャビーと同じ骨董品店にいるカナダ出身のバイク乗りのスタントマン人形デューク・カブーンは、いずれも持ち主がいません。さらにデュークは、自分のバイクでのジャンプ能力の至らなさから、持ち主の男の子に嫌われたことが心の傷になっています。

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