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【音声あり】「運転しない選択肢を…」 広がる池袋暴走事故遺族の思い

 警察庁は男性の承諾を得て、このメッセージを全国の警察に通知。大阪府警では「同じ立場の人が語ればより心に残る」と考えて「大阪交通災害遺族会」に朗読を依頼した。

 担当したのは、19歳のときに交通事故で父親を亡くした同会副理事長の本津(ほんつ)小夜子さん(70)。録音の際には男性のつらさが胸に迫って声を詰まらせ、朗読を2度やり直した。

 それでも最後は涙をこらえ、社会に訴えかけた男性の姿を思い浮かべながら、しっかりと読み上げた。「一人でも多くの人にドライバーの責任の重大さが伝わり、それが事故防止につながれば」。本津さんの願いも男性と同じだ。

【朗読を聴く】

 男性の思いは全国に広がっている。大分県警では、80歳以上のドライバーに運転免許の自主返納制度を案内するパンフレットを郵送する際、メッセージを同封している。

 県警の担当者は「田舎には車に代わる足がなく、免許返納が難しい面もある。ただ、ご遺族にしか書けない文章の衝撃は大きく、できるだけ多くの人に読んで考えてほしいと思った」と明かす。

 警視庁志村署(東京都板橋区)は5月末から、管内の全駅でメッセージを記したチラシを配布。ホームページで男性のメッセージを公開している警察本部もある。

 運転免許の自主返納は近年、増加傾向にあるが、東京・池袋の事故後はさらに急増している。

 免許を返納した人が商店街で割引サービスを受けられる制度を設けるなど、積極的に自主返納を促してきた大阪府警では、平成25年に年間約1万1000人だった返納者数が5年後には約3倍に増加。事故後の今年5月には4137人(暫定値)が返納し、1カ月の返納者数では過去最多となった。

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