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【虎番疾風録第3章】(17)一方的な外野指令…岡田の不満爆発

 日本への帰国を数日後に控えた3月10日の午後6時、米国アリゾナ州テンピのグラウンドに夕闇が広がり始めたころに「事件」は起こった。

 右翼で外野ノックマシンでの守備特訓を受けていた阪神の岡田がベンチに戻ってきた。記者たちが取り囲み「どんな感じ?」と尋ねると-。

 「いまさら、外野なんてやりたくない。外野をやれ-と監督から直接言われたわけやないし、何がどうなっているんか、さっぱり分かれへん。もう、どうなってもええんですわ」

 その口調は叫び声に似ていた。甲子園での自主トレのとき決まった「一塁」。それがヒルトンが入団し、突然の「外野」指令。何でや? 悶々(もんもん)とした日々が続いていたのだろう。岡田はたまっていた不満を一気に吐き出した。

 「ポジションを取るためには競争しなければならない。それで負けたら転向させられる。それは十分に分かっています。ヒルトンとトコトン勝負してダメというのなら分かるけど…。競争も勝負もしてへん」。岡田の“訴え”は記者たちにも十分理解することができた。そして、ブレイザー監督の会見が始まった。

 --人気や興行面で考えると、岡田を外野や控えに回すのはマイナスではないのか

 「去年、田淵が抜けて観客動員数が減ったか? お客を呼ぶことは勝つことだ。メンバーは力のある者で組むべきだ」

 --岡田の将来性については考えないわけか

 「スーパースターは必要ではないし、力のない者は使っていくことはできない」

 --岡田への説明が必要では

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