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労働者の街にクラシック 大阪・西成の音楽バーで名曲を

好きなクラシック音楽をリクエストできる「ココルーム」=大阪市西成区
好きなクラシック音楽をリクエストできる「ココルーム」=大阪市西成区
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 日雇い労働者の街として知られる大阪市西成区の商店街「動物園前一番街」に、クラシックファンが集う音楽バーがある。客が好きな曲をリクエストできる珍しいスタイルで、土地柄とのギャップも話題に。店長の佐竹昭彦さん(37)は「クラシックの魅力を広めたい」と夢を語る。(土屋宏剛)

 カラオケスナックから、昭和の歌謡曲が漏れ聞こえる商店街の一角。クラシック音楽バー「ココルーム」では、著名な指揮者がタクトを振るモーツァルトの名曲が、大音量で流れていた。約3000枚のクラシックCDから、客の好みやリクエストに応じて佐竹さんが選曲している。

 佐竹さんによると、全国的にもクラシック音楽を流す喫茶店やバーは減少傾向にあり、大阪市内でも喫茶店や生演奏が聴けるバーが数店あるのみ。また「気軽に好きな曲をリクエストできる店は少ない」という。

 クラシックが好きで、インターネットでクラシックCDを販売していた佐竹さんは「クラシック好きの憩いの場をつくりたい」とバー開業を決意。店の場所が決まると、友人からはコンサートホールに近いエリアなどへの変更を勧められた。だが、「むしろ、今までクラシック音楽を知らなかった人にも聴いてほしい」と平成28年4月、店をオープンさせた。

 当初はカラオケスナックと勘違いして入店する人や、「“ツケ”で飲ませて」と言う金を持たない酔客もいたという。一方で、「日雇い労働者の街にあるクラシック音楽バー」という土地柄とのギャップや、好きな曲をリクエストできるという珍しさがSNS(会員制交流サイト)で話題に。常連客が増え、大阪市内でのクラシックコンサート終了後にファンが誘い合って訪れたり、プロとして活躍する指揮者やオーケストラ団員が立ち寄ったりするようになった。

 店は今年、4年目。「クラシックを“ハイソ”な音楽と思って敬遠している人にも、店に来てほしい」と佐竹さん。店をクラシック好きの「聖地」にすることが目標という。

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