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橿考研新所長の青柳氏の手腕に期待の声

 奈良県立橿原考古学研究所の新所長に決まった元文化庁長官の青柳正規氏(74)。創設者で初代所長だった末永雅雄氏の後の4人はいずれも所員・OBらで、県政策顧問とはいえほとんど接点のなかった外部研究者の起用は今回が初めて。美術史学が専門の青柳氏がどんな橿考研像を創造するか-期待が寄せられている。

 今回の起用について、豊岡卓之副所長は「過去の所長は個性で橿考研をつくってきた。新所長は行政にも精通しており、深く社会に関わる研究所の体制を考え新しい力を引き出してくれるだろう」と歓迎する。

 また、シリア・パルミラ遺跡の発掘調査に携わってきた西藤清秀・技術アドバイザーは「『文化資源の活用』を最初に唱えたのは青柳氏。だから就任は当然かもしれない。イタリア・ポンペイ遺跡の発掘調査を行っており、今後、海外との交流という面でもいい影響があるのでは」と話す。

 青柳氏は東大文学部美術史学科卒。国立西洋美術館長、文化庁長官を経て現在は東大名誉教授で多摩美術大理事長などを務める。日本におけるポンペイ研究の第一人者であり、明日香村・高松塚古墳壁画の劣化原因を調べる文化庁の検討会委員を務めたこともある。

 所長候補として噂があったものの現実的には就任は困難ともみられていただけに、若手職員は「有名な研究者なので驚いている。美術史や考古学の観点から奈良の歴史の魅力を発信してくれるのでは」と期待する。

 橿考研と発掘調査などを通じて関係の深い明日香村の森川裕一村長は「頼もしい方が橿考研所長に決まった。飛鳥宮跡の整備や、世界遺産登録にも弾みがつくと思う」と話している。

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