PR

産経WEST 産経WEST

【ニュースを疑え】人類の移動「弱者がはじき出された」探検家 関野吉晴さん

 欧米でポピュリズムを促した大きな要因が、多くの移民や難民だった。人はなぜいまのすみかを出て新天地を目指すのか。移動の根源をたどれば、人類がアフリカで誕生しユーラシア大陸経由で南米に到達した「グレートジャーニー」に行き着く。人類拡散の道をたどった冒険家、関野吉晴さんはひとつの結論に至ったという。「進取の気性に富んだ人々が出ていくわけではない」。どういうことなのか、聞いた。(聞き手 坂本英彰)

せきの・よしはる 人類拡散の道や日本列島に来た人たちの道を自転車や丸木舟などでたどった探検家。外科医でもある=大阪市北区(須谷友郁撮影)
せきの・よしはる 人類拡散の道や日本列島に来た人たちの道を自転車や丸木舟などでたどった探検家。外科医でもある=大阪市北区(須谷友郁撮影)
その他の写真を見る(1/6枚)

 --一橋大の探検部時代から南米に通いはじめたのですね

 「20~30代、アマゾンやアンデスなど南米に通いました。うち10年間ほどは、先住民たちと同じ屋根の下で同じものを食べて暮らした。後にスペイン語圏から来た人々とは違う独自の文化を持つ彼らは、全くラテン的ではありません。とてもシャイなんです」

「出アフリカ」6万年前

 「顔や背格好、しぐさ、性格も東洋的で、町では私もよく先住民に間違えられました。お土産でもらった先住民の籠や太鼓を持って町を歩いていると『おまえ何族だ』って呼び止められる。先住民の言葉で『ナロ、マチゲンガ(私はマチゲンガです)』と言うと『あっそう』と全く疑われない。先住民の村に行って私はよく、親戚の誰それと似ているなどと言われていました」

 〈マチゲンガはアマゾン川源流域に住む先住民〉

 --それがグレートジャーニーに挑むきっかけなのですね

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ