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【エンタメよもやま話】中国人留学生を締め出す米トランプ政権…

米国で学ぶ中国人留学生が学生ビザ(F1ビザ)の更新などで不利益を被る事態が発生しているため、中国当局が米国への留学について警戒するよう学生に警告したことなどを伝える今年6月4日付の中国の英字紙チャイナデイリーの香港版の画面(電子版)
米国で学ぶ中国人留学生が学生ビザ(F1ビザ)の更新などで不利益を被る事態が発生しているため、中国当局が米国への留学について警戒するよう学生に警告したことなどを伝える今年6月4日付の中国の英字紙チャイナデイリーの香港版の画面(電子版)

 今週ご紹介するエンターテインメントは、引き続き米中貿易戦争絡みのお話です。

 産経ニュース6月7日付の本コラム「米中貿易戦争にビクともしないハリウッド、対する中国映画業界は青色吐息

https://www.sankei.com/west/news/190607/wst1906070001-n1.html

で取り上げたように、昨年3月から本格化して以降、激しさを増す米中貿易戦争は重厚長大産業だけでなく、エンタメ産業を含む広範な分野に影響を及ぼしていますが、その影響が「教育」という予想外の分野にまで及んでいることが分かり、欧米で物議を醸しているのです。今回の本コラムでは、まだあまり知られていないこのお話について説明します。

    ◇   ◇

■博士課程の中国人ら留学生“4.2兆円”分が

 このニュースを知った時には複雑な気持ちになりました。5月28日付の香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP、電子版)や、6月4日付の米金融経済系通信社ブルームバーグ、6月12日付の英BBC放送(電子版)などが報じているのですが、米中貿易戦争のあおりを受け、ここ最近、米国で学ぶ中国人留学生や研究者、学者らがさまざまな不利益を被る事態が発生しているというのです。

 SCMPによると、名門マサチューセッツ工科大学(MIT)で電気工学とコンピューターサイエンスを学ぶ修士課程の2年目に突入した学生、アルバート・ピさんは、今年の冬休みに故郷の北京に里帰りしたのですが、学生ビザ(F1ビザ)の更新がままならないため、故郷で長く待機状態となりました。

 結局、ビザは無事におり、現在、彼はMITで学んでいるわけですが、ビザの更新のため、85日間も待たされました。SCMPはそんな彼の置かれた状況ついて「彼は米国大使館にビザの更新を申請した際、こんなことになるとは全く予想していなかった」「これは、彼のわずか2週間の里帰りの旅が、恒久的な帰省に変わったことを意味する」などと、その深刻さを強調しました。

 また、「私が最も恐れているのは、もしもビザがこのまま更新されなければ、私は米国に戻れず、MITでのキャリアが水泡に帰すことになるます」という、今年3月のピさんの発言もを紹介しました。

 ビザの更新が遅れているのは、セキュリティ上の理由から追加審査が必要となり「追加手続き中(Administrative Processing)」の状態が続くためとみられていますが、ピさんのような状況下に置かれた学生が昨今、急増しているのです。

(次ページ)トランプ大統領の狙う「エリート校の学生たち」

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