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茅の輪むしり 北野天満宮困惑「穢れ持ち帰ることに」

参拝者によって次々に茅を引き抜かれ芯の竹が見えるくらいになってしまった大茅の輪=京都市上京区の北野天満宮
参拝者によって次々に茅を引き抜かれ芯の竹が見えるくらいになってしまった大茅の輪=京都市上京区の北野天満宮
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 半年間の罪や穢(けが)れを落とすため、全国の神社に設置される茅(かや)で作られた「茅(ち)の輪」。6月の「夏越(なごし)の祓(はらえ)」と呼ばれる神事で参拝者がくぐるために門前などに置かれるが、学問の神様、菅原道真をまつる北野天満宮(京都市上京区)では、茅を引き抜き持ち帰る参拝者が後を絶たない。天満宮側は「穢れを持っていくことになる」と困惑気味だ。

 北野天満宮楼門(ろうもん)では25日午前5時の開門前から、設置されたばかりの茅の輪(直径5メートル)から茅を引き抜く人が現れ、数時間後には竹の芯があらわになった。

 なかにはその場で小さな茅の輪を作り始める人も。同区の主婦(77)は「小さく丸めて玄関や車に付けたりしている」。北区の無職の男性(75)も「厄よけとして、夏を元気に過ごすために20年前からしている」と話す。

 古くから茅の輪の茅をお守りとする風習も残っており、持ち帰りを容認する神社もある。

 一方、同天満宮は「人がくぐった茅を持ち帰ることは、穢れを持っていくことになる」と指摘。厄払いの効果を保つために、参拝者に対し茅を引き抜かず、持ち帰り用の茅の輪守りの授与を受けるよう呼びかけているが収まる気配はない。

 同天満宮では30日の神事の際に再び茅の輪を設置するが、「参拝者はマナーを守ってほしい」としている。

 茅の輪 茅を束ねて大きな輪としたもので、6月30日の夏越の祓の際に作られ、これをくぐることによって罪や穢れが祓われるという。備後国風土記逸文に出てくる「茅の輪をつけていれば厄が祓われる」という伝承が起源とされる。

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