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【医学部受験の現場から(2)】あえて問いたい受験生のビジョン 河合塾・山口和彦

医学を志す者には明確なヴィジョンが必要だ(写真は東京大学)
医学を志す者には明確なヴィジョンが必要だ(写真は東京大学)

 次世代の人材育成のため高校と大学を接続(高大接続)する教育改革が議論され、選挙権の下限が18歳に引き下げられた今の日本では、高校生に対するキャリア教育は試行錯誤の最中ともいえる。多くは自分の適性を自覚する仕組みが不足していたり、将来のキャリアプランに目を向ける時間が少なかったりすることによるのだろう。

 私たちが高校で行う講演では「学部のこと」よりも「入試のこと」に話が傾くし、高等学校でのキャリア教育にも格差があり、生徒にはもっと自分の将来を見つめる時間と意識付けが必要であると感じている。

 前回も触れたが、私が関わっている医学部受験生は将来の職業に直結する学部を志望している。しかし、将来に向けた明確なビジョンをもって志望しているかといわれれば、少し弱いと言わざるを得ない生徒もいる。日本の医学の未来を担う彼らには、余計なお世話だといわれても「人生の方向性」を考えるように伝える必要性をいつも感じる。

 彼らにはもっと深く将来を考えてほしいし、「どんな仕事でもできる力をつけたけれども、その中で医学に貢献し、医師として生きていくことを選んだ」といってほしいのだ。

 そんな仕事は予備校的ではないといわれそうだが、これは社会人の先輩としての矜持(きょうじ)だと思っている。まずは医学の道で活躍したいという熱意がある人を育て、応援して合格させ、その一歩目に志高く立たせること、そこまでを自分の役割と心得ている。

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