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子供の外遊び、絶滅危機 街中に遊び場「プレーバス」期待

 ではなぜ、子供にとって外遊びは必要なのか。木下教授は「社会や自然の多様な環境との出合いや、経験から学ぶ大切な機会」と話す。また、お茶の水女子大学の内田伸子名誉教授(発達心理学)も「幼児期の遊びは、自尊心や意欲、人工知能(AI)には取って代わられない非認知能力や創造性を育む」と重要性を指摘。非認知能力とは目標に向かって頑張る力や、自制心、協調性などで、「生きる力」につながるとして注目されている。

 こうした子供の外遊びの重要性を広く伝えようと、木下教授らは今月1日、都内でシンポジウムを開催。「子どもの戸外遊びが消滅!?」と副題をつけ、子供の遊びの専門家など、ドイツから関係者を招き、同国で展開されている「プレーバス」の活動を紹介した。

◆地域の大人とも

 「プレーバス」とは、遊びのプロが運営し、街や公園などに遊びの材料を積んだバスなどで出向いて遊び場を開く社会活動。同国では1970年代、車社会の発展で子供の遊び場だった道が危険になると、町の広場などにプレーバスが出かけ、子供の遊び場を創出する活動が盛んになった。現在は同国内で160団体が600台を運営中という。

 日本では、NPO法人「コドモ・ワカモノまちing」(相模原市)が、平成20年から都内や被災地でプレーバスと同様の「遊びの出前」活動を開始。現在、5台目を準備中だ。代表理事の星野諭さんは「大人の日常空間に子供の遊び場を作ることで、地域の大人と子供がつながるきっかけ作りができる」と、コミュニティーで世代間の縁結びにもつながる効果も語った。

 子供の外遊びの機会が減りゆく今、木下教授は「町のどこにでも遊びのドアを開くことができるプレーバスが展開できれば」と話している。

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