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【せせらぎのそばで~鴨川ひと模様(上)】風吹くまま 鴨川時間

河川敷に姿を見せたシカ(永田直也撮影)
河川敷に姿を見せたシカ(永田直也撮影)
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 京都市中心部を南北に流れ、歴史を積み重ねてきた鴨川。いまも等間隔で河川敷に座る恋人たちや散歩する親子連れ、物思いにふける人など、季節や時間によってその光景は変わってくる。初夏の風に吹かれながら歩くと、さまざまな出会いがあった。

 ■6:00 三条大橋-四条大橋間

 川面に朝日が輝くなか、まだ人もまばらな河川敷にかがみ込む男性がいた。

 近くに住む宮嶋勇幸さん(73)。10年以上前からほぼ毎朝、河川敷のごみ拾いを続けている。「夜中に飲んで騒いだ後にごみを放置していく人ばかり」

 マナーの悪さを憂うが、最近、修学旅行で来ていた新潟の中学生がごみを拾っているのを見かけた。「感動して、写真に撮らせてもらった」。美しい鴨川を守る動きが広がればと願う。

 ■8:00 四条大橋付近

 通勤通学の人が次々と姿を見せ、街が動き始めた。河川敷を通って職場に向かう健太さん(25)。今日は時間に余裕があり、普段とは違うルートで出勤中だ。鴨川には昼休憩にも訪れる。「日によって思い思いにくつろげるのが鴨川の魅力」と、この日は歩みもゆっくりめだ。

 ■10:00 四条大橋付近

 通勤ラッシュが一段落し、じりじりとした日差しが感じられるようになった。河川敷に座り込んでカメラを構えていたのは、水中伸浩さん(57)。鳥専門の写真家として活動しており、鴨川にはサギ類の写真を狙いに夏場はよく訪れる。「身近な鳥の奥深い魅力を感じてもらえるような写真を撮りたい」

 ■13:00 二条大橋付近

 市街地では珍しいシカの姿が。一目見ようと、河川敷や橋にはカメラを構えた人が集まった。抜けるような青空にうっすらとかかる虹よりもシカ。そんな人間の思惑をよそにシカはのんびりと草を食べると、草むらに姿を消した。

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