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【伯仲 東京五輪代表争い】レスリング(中)蹴落とすのでなく高め合う“宿敵” 男子グレコ60キロ級太田と文田

 「忍先輩」「健一郎」

 互いの親しげな呼び名が、2人の関係を物語っている。レスリング男子グレコローマン60キロ級でしのぎを削る25歳の太田忍(ALSOK)と、23歳の文田健一郎(ミキハウス)。日体大の先輩にあたる太田は2016年リオデジャネイロ五輪の59キロ級銀メダリスト、後輩の文田は翌17年世界選手権の59キロ級王者。国内で抜きんでた力を持つ2人はこれまで9度戦い、勝ったり負けたりを繰り返して日本一の座を分け合ってきた。

 実力が拮抗するライバルが国内で同じ時代、同じ階級にいる不運を嘆いたことはないか。文田は言下に否定する。「僕も忍先輩も世界のトップを目指してやっている。そういう存在が常に目の前にいてくれるのは、すごく幸せなことだと思う」

 昨年6月、文田が左膝の靱帯の故障のため欠場した全日本選抜選手権を制した際、太田はこう語った。「健一郎がいないと、張り合いがない」。表情は優勝した喜びや安堵ではなく、物足りなさであふれていた。

 ■ ■ ■ 

 頭角を現したのは、2学年上の太田のほうが早かった。15年12月の全日本選手権で初優勝すると、翌年のリオ五輪では男子グレコの日本勢でただ一人、表彰台に上った。それでも銀メダルに満足はしていなかった。

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