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【視点】堺市長選の維新勝利、イコール都構想の承認ではない

【堺市長選】当選が確実になった永藤英機氏=9日午後、堺市堺区(須谷友郁撮影)
【堺市長選】当選が確実になった永藤英機氏=9日午後、堺市堺区(須谷友郁撮影)

 4月の大阪府知事・大阪市長のダブル選の勢いを維持した大阪維新の会がついに「反都構想の牙城」を突き崩し、大阪のもう一つの政令市長ポストを獲得した。

 だが、初当選を果たした永藤英機氏が選挙戦で訴えたのは、竹山修身前市長が辞職を余儀なくされた「政治とカネ」問題からの決別。都構想の議論については「時期尚早」として争点化を避けており、都構想が市民に受け入れられたというわけではない。永藤氏は府市の「副首都推進本部」に参加し、府市との連携を強める方針を明らかにしているが、市民への丁寧な説明と、議会での十分な議論が求められる。

 市議会(定数48)で維新は最大会派とはいえ、議席は18と過半数に満たない。前市政での維新の立ち位置は「反市長派」で、「市長派」の他会派と全面的に対立してきた。刷新を掲げた新しい市政運営は、多難な船出となるだろう。

 しかし、議会審議が紛糾ばかりで停滞すれば、公約に掲げた行政改革の実現もままならなくなる。市議選と知事選、さらに市長選と、春以降の3つの選挙で激突した維新と反維新。新市長には今後は「けんか」ばかりでなく、理解を得ながら前向きな議論を進める行政手腕が問われることになる。(古野英明)

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