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【堺のゆくえ 令和の市長選】(6)教育 規律と学力 発展途上

施設一体型小中一貫校のさつき野学園で行われた運動会の練習風景。中学生が小学生をやさしくリードしていた=5月15日、堺市美原区
施設一体型小中一貫校のさつき野学園で行われた運動会の練習風景。中学生が小学生をやさしくリードしていた=5月15日、堺市美原区

 チャイムが鳴ったときには、全児童が席に着いている-。今では堺市内の市立小学校で当たり前の光景だが、つい数年前まではそうではなかった。

 休み時間に運動場などで遊んでいた児童らは“チャイムが鳴ってから”教室に戻るのが普通。全員が着席し授業が始まるまで、5分ほどかかることもあった。

 平成23年、市教委が全公立中学校区に小中一貫教育を導入した際、重視したのが学習規律の植え付け。中学校と同じように「チャイムが鳴ったときには全員着席」を徹底させたのも、その一つだった。市教委学校指導課によると、中学生の不登校問題への取り組みの一貫で、「静謐(せいひつ)な環境づくり」が目的だった。

 21年の調査では、不登校になった中学生の割合が全国平均で2・78%だったのに対し、堺市は3・23%と高かった。「中学校に入ると急に増える傾向が見られたので、環境の激変が原因ではないかと考えた」(学校指導課)という。

 環境変化の要因には、(1)友人や教員の顔ぶれがガラリと変わる(2)チャイムに象徴される学習規律の違い(3)定期試験-などがある。変化による心理的負担を緩和するには、北区の大泉学園や美原区のさつき野学園のような施設一体型の小中一貫教育が望ましい。しかし現実的には難しく、「中学校教員を校区の小学校へ、逆に小学校教員を中学校へと定期的に派遣し、さらに児童と生徒の交流を進めることによって実質的な小中一貫教育とした」。

 学習規律を中学校に合わせ、教員の相互交流・情報交換を進め、定期試験を小学校高学年から実施するなどの取り組みによって不登校の割合は改善。29年には全国平均3・25%に対して2・76%と下回るなど一定の効果をあげた。

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