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G20「交通の司令塔」訓練重ねる 大阪北部地震レベルの混乱想定

G20を前に大阪府警交通管制センターで行われた訓練=7日午後7時31分、大阪市中央区
G20を前に大阪府警交通管制センターで行われた訓練=7日午後7時31分、大阪市中央区

 6月28、29日に大阪市で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議まで残り約20日となり、交通情報を集約する大阪府警の「交通管制センター」で準備が進んでいる。サミット中は大規模な交通規制が実施される予定で、首脳らの動きや渋滞状況に応じた迅速な対応が求められる。各地で深刻な渋滞が発生した昨年6月の大阪北部地震も念頭に、混乱を最小限にとどめる訓練を重ねている。

 「ホテル発、難波エリア規制開始」「高速出口から南港エリアに入る。まもなく会場に到着」。府警本部(大阪市中央区)の同センターで7日夜、当日を想定した訓練が行われ、複数の無線が行き交った。

 サミット中は普段5~6人の担当者を大幅に増員し、首脳らの宿泊先ホテルや空港周辺など約10のエリアごとにチームを編成。無線やカメラ映像で道路情報を集めながら、現場の白バイに状況確認を指示し、通行止めのタイミングや迂回(うかい)路に誘導する警察官の配置を決めて指令を出す。

 訓練は、臨機応変に指令を出す技術を高める目的で3月から開始。8回目となるこの日は、会場周辺で故障車が出たことも想定し、レッカー車で移動させる流れなども確認した。

 サミット中の大規模な交通規制で想定される渋滞の1つの目安が、昨年6月の大阪北部地震だ。

 地震の影響で阪神高速は府下全域で約5時間通行止めに。最長の20・15キロをはじめ府内11カ所で10キロ以上の渋滞が生じた。同センターでは渋滞を緩和するため299カ所の交差点に対し、青信号の時間を長くするなどの対応を迫られた。

 サミット期間中は阪神高速の環状線など10路線で早朝から深夜まで全面通行止めに。その量が一般道に流れ込むこととなり、大阪北部地震のような渋滞が発生する可能性がある。

 一般道では、大阪市内の一部区域でパーキングメーターを休止させて路上駐車を禁止するが、首脳らがホテルや会場を出入りする時間帯以外は通行止めが解除される見込み。しかし、府警幹部は「車が滞留すれば、首脳らが移動する際、周辺から移動してもらうのに時間がかかるため、通行止めが長期化する可能性がある」としている。このため、府警などは交通量5割削減を目標に、車の利用自粛を呼びかけている。

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