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【堺のゆくえ 令和の市長選】(3)東西交通 「堺鉄道」浮き沈み

堺市で期待されている東西交通軸の流れ
堺市で期待されている東西交通軸の流れ
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 その昔、堺市を東西に結ぶ「堺鉄道」計画があった。「大小路停車場」(現在の南海高野線・堺東駅=同市堺区)を起点に竹内(たけのうち)街道沿いに東へ向かい、松原、藤井寺、古市を経て奈良・大和高田までの約30キロを結ぶ路線。堺の有力実業家らが明治29(1896)年、国に事業申請したが、翌年に却下され、計画は幻に終わった。

 堺には南北に結ぶ鉄道が5路線ある一方、東西路線がない。堺鉄道計画の頓挫後も、利便性向上に欠かせないとして、計画は何回か持ち上がった。

 だが結果は同じで、昭和30年代に近鉄、南海の双方が新線計画を出すも立ち消え。平成6年からは市が臨海部と市中心街を結ぶ「東西鉄軌道」の導入を検討、次世代型路面電車(LRT)に絞って堺浜-堺東間で整備計画を進めたが、21年の市長選で中止を公約に掲げた竹山修身(おさみ)前市長が当選、白紙に戻った。

 明治時代に実現していれば…。東西路線を切望する市民や関係者の誰もが抱く思いだろう。

 ただ計画は中止になっても検討は続けられた。市交通政策課によると、平成24年度から東西交通軸のあり方を検討。LRTのほか専用レーンを走るバス高速輸送システム(BRT)、一般車両と同じ車線を走るバスの高度化の3手段が候補にあがっている。

 それぞれ、堺大和高田線▽大小路線▽大阪中央環状線-の3ルートが検討された結果、事業費はLRTが100億~130億円と最も高く、BRTは20億円前後、バス高度化は6億円。需要はLRTが最も多く、収支想定ではバス高度化が最も黒字となるという試算が出た。

 一方、大阪(伊丹)空港から中央環状線上を走る大阪モノレールの堺方面への延伸も視野に入っている。

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