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【堺のゆくえ 令和の市長選】(1)観光戦略 世界遺産登録正式決定迫る どう生かす

百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産への登録勧告を受け、喜ぶ関係者ら。7月の正式決定を控え、観光施策は待ったなしだ=5月14日、堺市堺区(沢野貴信撮影)
百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産への登録勧告を受け、喜ぶ関係者ら。7月の正式決定を控え、観光施策は待ったなしだ=5月14日、堺市堺区(沢野貴信撮影)

 5月14日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関イコモスによる勧告で、百舌鳥・古市(もず・ふるいち)古墳群の世界文化遺産登録がほぼ確実となった。大幅に増えると見込まれるインバウンド(訪日外国人)を含む観光客に迷わず周遊してもらえるよう、堺市はさまざまな手を打とうとしている。

 古墳群の各所に多言語の案内標識を設け、スマートフォン向けの周遊アプリを整備。バーチャルリアリティー(VR)技術による疑似体験で古墳群を上空から眺める市博物館の人気サービスは、7月からVR機器を現在の倍の40台に増やす。ヘリコプターなどによる観覧ツアーも民間業者との間で模索している。

 これらはあくまでも「古墳群をいかに見せるか」という“狭義”の対策にとどまっている。古墳群目当てに訪れる人をいかに他のスポットにも誘導するかが重要な課題だ。

 市文化観光局の担当者は「堺には古墳群以外にも旧市街地や伝統産業の工房など、観光資源が多くある。古墳群だけ見て素通りされないようにするには、交通アクセスの整備が必要だ」と話す。

 だが、交通網を充実させるには、時間も予算もかかる。古墳群の世界遺産登録の正式決定は7月に迫っており、初動の大事な時期を逃さないよう、市は仁徳天皇陵古墳(大山古墳)と主要駅を結ぶ臨時シャトルバスの運行も検討。市の外郭団体、堺観光コンベンション協会は、観光バスで歴史スポットなどを巡る「もずバス」ツアーを7月から開始する。

 「体験型ツアー」にも力を入れる。同協会は堺打刃物(さかいうちはもの)や線香、注染(ちゅうせん)、和菓子など伝統産業の見学・製作体験や、神社仏閣での座禅・巫女(みこ)体験など27種の体験型ツアーを5月から始めた。担当者は「外国人、特に欧米からの観光客は歴史への関心が高く、それに体験をプラスしたツアーへのニーズが高い」と説明する。

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