PR

産経WEST 産経WEST

【エンタメよもやま話】米中貿易戦争にビクともしないハリウッド、対する中国映画業界は青色吐息

2017年11月9日、北京の人民大会堂で習近平国家主席(左)と首脳会談を行ったドナルド・トランプ米大統領。その後、米中貿易戦争は激しさを増している(AP)
2017年11月9日、北京の人民大会堂で習近平国家主席(左)と首脳会談を行ったドナルド・トランプ米大統領。その後、米中貿易戦争は激しさを増している(AP)

 今週ご紹介するエンターテインメントは、エンタメど真ん中、映画のお話です。

 2017年5月4日付の産経ニュース「中国に媚びたが“冷や水”…目が覚めたハリウッド、買収案件『金ない』次々ご破算の深い事情」( https://www.sankei.com/west/news/170504/wst1705040006-n1.html )をはじめ、2018年8月17日付の産経ニュースの本コラム「ハリウッドが危機に トランプvs中国 貿易戦争の副産物」( https://www.sankei.com/west/news/180817/wst1808170004-n1.html )などでご紹介したように、本コラムではハリウッドと中国との関係について定点観測を続けていますが、最近、中国の映画界に、新たな異変が起きているようなので、今回の本コラムではその状況などについてご説明いたします。

    ◇   ◇

■ハリウッド映画もバスケ試合も大好き中国人…米国から6.4兆円

 米中貿易戦争は、激しさを増していますが、中国側の報復措置では、ハリウッドに代表される米のエンタメ業界はビクともせず、一方で中国の企業や消費者を困らせる結果になるとの見方が出ています。

 5月18日付で米の金融経済系通信社、ブルームバーグが伝えているのですが、ハリウッドの大ヒット映画から観光、教育に至るまで、米国が中国に輸出しているサービスは総額約589億ドル(約6兆4000億円)。一方で、中国はとりわけ映画や旅行業の分野で米国に大きく依存しており、昨年、中国の映画興行収入の38%を占めた外国映画で最も多くを稼いだのはハリウッド映画であると明言。現在公開中のハリウッドのSF大作「アベンジャーズ/エンドゲーム」は中国史上3番目の利益を稼ぎ出す記録的なヒットになったと指摘します。

 また、中国の大手ネット企業、テンセントは2015年、米男子プロバスケットボールリーグ、NBAの試合やそれに関連するコンテンツを中国でネットで流す権利を5億ドル(約550億円)で購入。NBAは中国で最も人気のあるスポーツとなり、2017年には約1億7000万人がその試合をネットで視聴。テンセントは抜け目ない投資を行ったと評価します。

 さらに、米中の貿易戦争が激化しているにもかかわらず、ハリウッド映画や米国旅行の人気は一向に衰えておらず、今年2月上旬の春節(旧正月)の連休期間中、米は最も人気のある海外の旅行先で、昨年、ロサンゼルスを訪れた中国人は前年比で6・9%増加したといいます。

 つまり、米中貿易戦争が激化・長期化しても、中国でハリウッド映画の人気は依然として高く、中国の映画業界は安泰というわけですが、実はそうではなかったのです。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ